10月31日の日経平均株価は21,920.46円と前月末比-2,199.58円(-9.12%)の大幅下落となりました。同月2日、日経平均株価は一時26年11か月ぶりの高値となる24,448.07円を記録しましたが、翌日から下落に転じ、10月26日には一時20,971.93円まで下落しました。その後、2日間で大きく回復しましたが、月間では、2008年10月以来の2,000円を超える下げ幅となりました。

　今回の日本株の大幅下落は、日本のみならず、米国、欧州、新興国の株式市場を含めた世界同時株安であり、10月まで好調な展開を続けていた米国市場の下落が主な要因です。

　米国市場の下落の要因は、10月25日の臨時レポート「10月25日は株価急落、今後の市場を見るためのポイントとは？」でもご説明していますのでご覧ください。

　しかしながら、月末には、米国景気を占う消費者信頼感指数が約18年ぶりの高水準であったことをきっかけに、米国株式は大きく上昇しております。

　中間選挙後に、米国株式市場が落ち着きを取り戻すかが、今後のポイントになるでしょう。

テーマのリターンランキング

　１ヶ月間で日経平均株価は-9.12%の大きな下落という状況ですが、FOLIOのテーマのリターンランキングをご紹介します。

　このリターンランキングは、10月の1ヶ月間でのテーマ・投資スタイルの全組み合わせの値上がり益をランキングにしたものです。

■シェアリングエコノミー

・グロース型 月間リターン+1.5%（第1位）

　「シェアリングエコノミー」グロース型の10月の価格推移は、+1.5%の上昇となりました。

　組み入れ比率34.2%のLIFULLが+21.3%上昇で、テーマのリターンに大きく貢献しています。

　LIFULLは、2018年9月期本決算で当期利益において事前の会社予想を2%上回る増益を発表しました。

シェアリングエコノミー　～車から、時間まで...あらゆるモノゴトをシェアする時代がくる～

■アンチエイジング

・バリュー型 月間リターン+1.1%（第2位）

　「アンチエイジング」バリュー型の10月の価格推移は、+1.1%の上昇となりました。

　組み入れ比率23.4%のシーズホールディングスが+39.4%の上昇で、テーマのリターンに大きく貢献しています。

　シーズホールディングスは、ジョンソン・エンド・ジョンソンによる公開買付けの発表により、株価が大きく上昇しました。

　なお、本テーマにおいて、シーズホールディングスは10月25日に「コーセー」への入れ替えを行っており、現在の構成銘柄には含まれておりません。

アンチエイジング　～技術を駆使して若さをキープ。いつまでも美しい姿を保つために～

■スイーツ＆デザート

・ディフェンス型 月間リターン-0.5%（第3位）
・バランス型 月間リターン-1.0%（第4位）

　「スイーツ&デザート」ディフェンス型の10月の価格推移は、-0.5%の下落となりました。

　組み入れ比率21.4%のホットランドが+6.3%の上昇、テーマのリターンに大きく貢献しています。

　ホットランドは、10月30日に2018年度第3四半期決算を発表後、株価は上昇しました。

スイーツ＆デザート　～どんな時でも、甘いものを食べれば「はい幸せ！」～

■外食チェーン至上主義

・ディフェンス型 月間リターン-1.5%（第5位）

　「外食チェーン至上主義」ディフェンス型の10月の価格推移は、-1.5%の下落となりました。

　組み入れ比率34.6%のすかいらーくホールディングスが+4.6%の上昇、組み入れ比率20.4%の王将フードサービスが-1.9%の下落となりました。

　すかいらーくホールディングスは、9月の既存店売上が2.2％増と好調、王将フードサービスは、中間決算の純利益が49％増と好調でした。

外食チェーン至上主義　～うまい、やすい、はやい！３拍子揃った生活の友～

■インテリア

・バリュー型 月間リターン-1.6%（第6位）

　「インテリア」バリュー型の10月の価格推移は、-1.6%の下落となりました。

　組み入れ比率26.5%の良品計画が-11.9%下落する一方、組み入れ比率22.4%のパルグループホールディングスが+16.1%の上昇、組み入れ比率13.5%のドンキホーテホールディングスが+17.6%の上昇でした。

　良品計画は中間決算が24％の増益、パルグループホールディングスは中間決算が12％の増益、ドンキホーテはユニー・ファミリーマートホールディングス傘下のユニー株式会社の完全子会社化を発表しています。

インテリア　～やっぱり屋内がすき！プライベート空間を彩る、良質なアイテムたち～

現在FOLIOでは計72テーマを公開中です。すべてのテーマはこちらからご覧ください。

■ リターンランキングについて
・テーマ紹介のために、テーマと投資スタイルの全組み合わせを対象に調査を行っています。
・テーマと投資スタイルの当該組み合わせにおいて、当該月の前月の最終営業日の終値と当該月の最終営業日の終値を比較し、当該１か月間運用した場合に想定される運用成果のバックテスト結果をランキングにしています。
・リバランス及びリアロケーションは考慮しておらず、当該月の前月の最終営業日時点の株数を当該一か月間保有したと仮定しています。
・株数は、営業日18時頃に翌日基準値段を参考に算出しています。
・銘柄の組み入れ比率及び値上がり益の数値は小数点第2位以下を四捨五入しています。
・データの算出に、配当、取引手数料、譲渡益税、その他消費税等の諸経費は考慮しておりません。

■ 本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供のために株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
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