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ニュースの多かった11月の株式市場。また12月の着目点は!?

11月30日の日経平均株価は、22,351.06円と前月末比+430.60円(+1.96%)の上昇となりました。

10月の大幅株安の反動から、月初旬の米国中間選挙後まで株価は上昇を続けていましたが、米ハイテク企業の業績成長の鈍化や原油安、世界経済の減速懸念などを背景に再び不安定な動きとなり、一時的に前月末の終値を下回る局面もみられました。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)の複数の高官から、利上げ加速に慎重な見方を示唆する発言が相次いだことから、米国長期金利が低下。その影響で米国株式市場が上昇し、それにあわせて日本の株式市場も先月末に比べて上昇して、11月を終えました。

個別企業においては、NTTドコモによる通信料金値下げの表明(10月31日)や、千代田化工建設が中間決算において今期の大幅な赤字見通しを発表し、監査法人により「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン)」が記載された(11月9日)こと、日産のゴーン会長逮捕(11月19日)など、株価にとってネガティブなニュースが相次ぎました。一方、サンバイオが慢性期の脳梗塞などを対象とした再生細胞薬「SB623」の日米グローバル第2相試験における良好な結果を公表といったポジティブなニュースもありました。

12月の株式市場の着目点は、12月11日に英議会で行われる英国の欧州連合(EU)からの離脱案の採決の結果です。英中央銀行は、移行期間を設けない「無秩序な離脱」(※1)になった場合、英経済は2019年3月末の離脱から短期間で景気後退に陥るとの見通しを発表しており、採決の結果によっては世界経済に大きな影響を与える可能性があるため、注目されています。

※1「無秩序な離脱」…英国と欧州連合(EU)が合意した離脱協定案が成立せずに離脱する場合のこと

テーマのリターンランキング

このリターンランキングは、11月の1カ月間でのテーマ・投資スタイルの全組み合わせの値上がり益をランキングにしたものです。

■コスプレ

・バリュー型 月間リターン+13.5%(第1位)

「コスプレ」バリュー型の11月の価格推移は、+13.5%の上昇となりました。

組み入れ比率13.7%のセリアが+26.8%の上昇で、テーマのリターンに大きく貢献しています。

セリアは、10月の月次売上データが前年同期比プラスに転換しています。

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■スイーツ&デザート

・バリュー型 月間リターン+11.9%(第2位)

・グロース型 月間リターン+10.2%(第4位)

「スイーツ&デザート」バリュー型の11月の価格推移は、+11.9%の上昇となりました。

組み入れ比率26.9%の明治ホールディングスが+19.1%の上昇で、テーマのリターンに大きく貢献しています。

明治ホールディングスは、11月7日に2019年3月期上期決算を発表し、今期の業績予想を上方修正しました。

スイーツ&デザート ~どんな時でも、甘いものを食べれば「はい幸せ!」~

■外食チェーン至上主義

・グロース型 月間リターン+11.3%(第3位)

「外食チェーン至上主義」グロース型の11月の価格推移は、+11.3%の上昇となりました。

組み入れ比率2.8%のゼンショーホールディングスが+29.2%の上昇、組み入れ比率24.5%のペッパーフードサービスが+28.7%の上昇で、テーマのリターンに大きく貢献しています。

ゼンショーホールディングスは、11月7日に2019年3月期上期の決算を発表し、前年同期比の営業利益が3%増となりました。

ペッパーフードサービスは、サービス内容がビジネスモデル特許として認定されました。

外食チェーン至上主義 ~うまい、やすい、はやい!3拍子揃った生活の友~

■東海

・バリュー型 月間リターン+10.1%(第5位)

「東海」バリュー型の11月の価格推移は、+10.1%の上昇となりました。

組み入れ比率30.4%のバローが+20.7%の上昇で、テーマのリターンに大きく貢献しています。

バローは、11月8日に2019年3月期上期決算を発表し、営業収益や営業利益が会社計画を上回る内容となりました。

東海 ~日本を支えるモノづくりのメッカ、東海4県~

■VR(仮想現実)

・ディフェンス型 月間リターン+10.0%(第6位)

「VR(仮想現実)」ディフェンス型の11月の価格推移は、+10.0%の上昇となりました。

組み入れ比率16.0%のバンダイナムコホールディングスが+18.8%の上昇で、テーマのリターンに大きく貢献しています。

バンダイナムコホールディングスは、11月7日に2019年3月期上期決算を発表し、上期として過去最高益となりました。

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現在FOLIOでは計80テーマを公開中です。すべてのテーマはこちらからご覧ください。

■ リターンランキングについて
・テーマ紹介のために、テーマと投資スタイルの全組み合わせを対象に調査を行っています。
・テーマと投資スタイルの当該組み合わせにおいて、当該月の前月の最終営業日の終値と当該月の最終営業日の終値を比較し、当該1か月間運用した場合に想定される運用成果のバックテスト結果をランキングにしています。
・リバランス及びリアロケーションは考慮しておらず、当該月の前月の最終営業日時点の株数を当該一か月間保有したと仮定しています。
・株数は、営業日18時頃に翌日基準値段を参考に算出しています。
・銘柄の組み入れ比率及び値上がり益の数値は小数点第2位以下を四捨五入しています。
・データの算出に、配当、取引手数料、譲渡益税、その他消費税等の諸経費は考慮しておりません。

■ 本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供のために株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
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