【月次レポート】辛抱が必要!?株式市場における「patient」について詳しく解説!

2月度のレポートについて

▼3つのポイント
✔2月の金融市場は安心感が高まった1ヶ月
✔「patient(辛抱強く)」が重要なキーワード
✔「patient」という表現が見直される時期はいつ?

 2月28日の日経平均株価は、21,385.16円と先月から+611.67円(+2.94%)上昇しました。2月の世界の株式市場も、先月からの上昇が継続しており、いわゆる「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数(※)が、昨年末の株価急落が始まる前の10月の水準まで低下してきていることからも分かるように、金融市場には安心感が高まった1ヶ月でした。

(※)シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出、公表している指数。数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされます。

 この状況を作り出したのは、1月末に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文において、今後の政策金利の方針について新たに追加された、「patient(辛抱強く)」という一言でした。この言葉が意味していることは、様々な問題の不確実性が増していくなかで、米連邦準備制度(Fed)がより明確な政策判断を行うために、不確実性が解消されるまでのある程度の期間を「辛抱強く」待つということです。なぜFedが政策判断を辛抱強く待つのかというと、20日公表のFOMC議事要旨からも読み取れるように、世界経済の情勢(特に欧州や中国の景気減速)や金融環境の悪化懸念、インフレの鈍化の状況について、しばらく様子を見たいからです。また、これらの不確実な要因が改善するまで、つまり、株価が落ち着きを取り戻して、再び以前の水準に回復するまで辛抱強く待つと解釈することもできます。そのような背景もあり、世界の株式市場は緩やかな回復を続けていると思われます。

 そして、今後は世界の株式市場が、「patient」な状況から脱却できるのはいつになるのかが焦点になります。多くのFOMC参加者は、不確実性が解消されれば「patient」という表現から他の表現に変更する必要があると示していますが、具体的にどの程度解消すれば、政策判断が可能になるのかは明らかにしていません。以前に「patient」の文言が使用されたのは、2014年12月と2004年1月のFOMCで、いずれも2会合後のFOMCで文言が削除されています。過去の事例を参考にすると、少なくとも2会合後の2019年5月までは政策変更が行われる可能性は低いかもしれません。次の方向性を決めるのは、5月までに金融市場が回復しているかどうかがカギであり、その結果、どのような金融政策が行われるのかが注目点です。

 2月の日本の個別株については、目立った話題が3つあります。

①一日で一兆円以上の時価総額が増加
②波乱のバイオ関連株
③本格的に芽が出始めた5G需要

 1つ目は、ソフトバンクグループです。2月6日の決算発表と同時に、6000億円を上限とする自社株買いを発表しました。翌日、7日の株価はストップ高となり、時価総額が1日で1兆円以上増加(発行済み株数 約11億株 × 株価1500円上昇)するという衝撃的なニュースとなりました。

 2つ目は、バイオ関連株についてのニュースです。先月末のサンバイオの急落以来、バイオ株に対して、投資家の投資意欲の冷え込みが懸念されていましたが、創薬ベンチャーであるラクオリア創薬の黒字化のニュースや、バイオベンチャーのアンジェスが、血管再生の遺伝子治療薬の条件および期限付きの製造販売承認が了承されたことをきっかけに急騰しており、再びバイオ関連株に対して投資意欲が高まっています。

 最後は、5G関連銘柄のアンリツについてです。アンリツが1月30日に発表した決算では、北米・アジア地域における5G関連のモバイル市場向け開発用計測器需要が拡大基調で推移しており、従来の計画を上回る見込みから会社の業績予想を上方修正しました。このニュースは、2020年の5G実現に向けて本格的に芽が出始めたシグナルであり、市場の期待感も高まっていると考えます。


『地元の未来は、おもしろい』のプロジェクトムービーのご紹介


 FOLIOは、2019年2月25日(月)より、株式会社チョコレイトが運営する「6秒商店」とコラボレーションしたプロジェクト『地元の未来は、おもしろい』のプロジェクトムービーを公開しました。このプロジェクトムービーは、投資に全く馴染みがない”生活圏”の方に、「自分が好きな地域を応援するような気持ちで、投資を気軽に始めることができる」ということを知っていただき、資産運用をはじめる1つのきっかけとなれば、という想いで制作しました。

プロジェクトムービーはこちら↓

以下には、今回のプロジェクトムービーで取りあげられた『京都』、『九州』、『名古屋』ついてのオモシロトリビアを、オウンドメディア『FOUND』編集部がまとめたコラムです。ぜひご一読下さい。地域の知られざる魅力を再発見できるかもしれません。

FOLIOの全テーマはこちら

【京都編】

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『セグ兵衛』が京都の観光地をゆく。伝統の街を最先端の乗り物が走る様子は、「アラマッ!!」という新鮮さがあったと思う。それに、背景に流れる情緒たっぷりの京都の街並みは、「やっぱりいいな。美しいな」と素直に感じられる。

「京都」と聞くと、多くの人は「観光の街」として思い浮かべるかもしれない。しかし、多くの人は京都の1つの顔を知らない。それは、ずっと昔から日本を代表する「モノづくり」の街だということ。京都の街を歩けば、あちらこちらで、品のある織物・染め物・焼き物など伝統工芸品の数々が目に飛び込んでくる。そして、そんな京都には有名なモノづくり企業が多くあるのだ。世界的にも知られている「任天堂」、稲盛和夫氏が創業した「京セラ」をはじめ、「日本電産」、「オムロン」、「村田製作所」などの名前は聞いたことくらいはあるだろう。京都の「モノづくりの心」は、伝統工芸、学術研究、ハイテク工業と分野の境を越えながらも、息づいている。つまり、「京都」は、DNAとして職人魂、研究魂、ベンチャースピリッツ、モノづくりの技と心がたゆたっている土地なのだ。

観光でも力を持ち、モノづくり、製造業でも力を持つ京都という場所のポテンシャルは、改めてトンデモないものだと気付かされる。京都のものづくりの気質は、伝統と革新の気風に支えられて、きっとこの先も、経済を動かすいろんなモノゴトを生み出していくはず。古くて新しい土地、京都、おそるべし。

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【九州編】

※「九州」テーマ詳細はこちら

九州には『提灯』がよく似合う。中洲、天神、長浜に並ぶ博多の風物詩、ラーメン屋台も1つ、長崎くんちや博多どんたくなどの大きなお祭りで吊るされる提灯もまた1つ。ポツリポツリと情緒たっぷりに街々を彩る提灯は、九州を美しく印象づける。そして、九州がすごいところは、提灯の数だけ見どころ、食べどころなど、たくさんの自慢スポットがあることだろう。たとえば、「博多の明太子や水炊き」「別府や湯布院の温泉」「鹿児島県の桜島」「熊本の馬刺」など。そんな魅力だらけの九州を短く語れるわけはないが、ほんの少しだが、九州のトリビアをお教えしたい。

九州の凄さを象徴する数字が「10%」という数字。九州は、日本の全ての面積、人口、生産量(GRP=域内総生産)において約10%を占めている。そのため、「日本の1割経済」や「日本の縮図」と呼ばれることもある。経済規模で見ると、日本の一地方でありながら、ベルギーやイランと同等の規模を持っている。(出典:九州経済産業局資料「九州経済の現状 2018年8月」)。

もう一つは、九州の発酵文化は凄い。麦、米、芋といった原料から作られる多種多様な「本格焼酎」が九州にはある。この焼酎づくりに欠かせないものが「発酵」であり、そのため九州は、豊かな発酵文化に親密な土地である。そして、東九州には発酵の知恵を取り込んだ最先端の産業、バイオメディカル産業や食品企業からなるバイオクラスターも形成されている。

九州には多種多様な文化がある。伝統から最先端まで、特産の提灯で照らし切れぬほどの魅力がある。すでに広まったものもこれから広まる文化も、九州から世界へと届けられると思うと、心の提灯に火がポツリポツリと点り、「この豊かな土地をもっと応援したい!」とそんな想いが芽生えるのではないだろうか。

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名古屋編】

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名古屋には、オリジナリティに溢れたスゴイ食べ物がある。それは『天むす』である。おむすびに海老の天ぷらが入っている食べ物。「天下を結ぶ」という意さえ感じ取れる天むすは何かその風情に「スゴイ」が漂っている。名古屋のシンボルでもある金のシャチホコも、その姿形に何か通じる風情を感じてしまう。城のてっぺんから天下見下す。何だかスゴイ。

天下と言えば、かつて尾張と呼ばれたこの地、名古屋は、天下を取った武将・豊臣秀吉の出身地でもある。そして日本一の称号を持ち、グローバル企業としても天下を取れる立ち位置にあるトヨタ自動車も、名古屋からすぐそばの豊田市に本拠を置いている。そのおかげで、日本屈指の国際貿易港・名古屋港においては、貿易黒字額が6兆2650億円(2016年時点)と1998年から19年連続日本一となっている。(出典:名古屋港管理組合HP)。名古屋はスゴイ。

天むす以外にも、名古屋の名物と言えば「あんかけスパゲッティ」「味噌カツ」「小倉トースト」など個性的な食べ物が溢れている。そんなたくさんのグルメの中でも、欠かせないものの一つが名古屋の喫茶店。なぜ欠かせないかというと、ドリンク料金でトーストやゆでたまごなどがサービスで付いてくるモーニングがあるからである。そして近年では、コメダ珈琲店の全国展開のおかげもあって、名古屋式の嬉しいおもてなしのモーニングは全国的にも広がりつつある。やっぱり、名古屋はスゴイ。

グローバルにスゴイ土地、美味しく個性的なものを生むスゴイ土地、それが名古屋という土地の「スゴイ」なのである。これを見れば、天むすが踊り出すのもわかる気がする。文字通り、「名古屋発」は天下を取ってきたのだから。個性的で面白い文化を、全国に向けて、世界に向けて発信し続けてきた名古屋。これだけの「スゴイ」があれば、ここがふるさとじゃない人にとっても、気にならないわけはないはず。

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